ヨハネス・ツィリンガー

オーストリアのナチュラルなワイン造りの先駆者
「ヨハネス・ツィリンガー」

オーストリア

ヨハネス・ツィリンガーは家族経営のビオヴァイングートで、フェルム=ゲッツェンドルフ最大の功労者です。 ヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰しており、オーストリアにおけるナチュラルなワイン造りの 先駆者のひとりです。

2013年、ヨハネス・ツィリンガーはワインにより葡萄の生命力と香りの力を反映させるため、新たな畑を開墾しました。 設備は一新され、ワインはこれまで以上に自由な熟成を経ることとなりました。 ツィリンガーでは新旧合わせた手法を採用しています。彼のワインはすべてが特別な個性を持ち、 魅惑的で飲みやすさを備えています。350年の歴史にまた新たな1ページが加わりました。

ヴァインフィアテル東部のこの地域は、イリュリア人とケルト人が葡萄を栽培してワインを造ったのが始まりとされています。 フェルム=ゲッツェンドルフは、時のバイエルン州パッサウの修道院によって設立されました。 673年、ダヴィッド・ツィリンガーがヴァイングートを創始。1980年代までは多くの家族同様に葡萄栽培は副業であり、当時は養豚に力を入れていました。 1984年にすべてを有機栽培へと転換し、1994年には純粋なワイナリーとなったのです。

ハンス・ツィリンガーは、オーストリアにおけるオーガニック栽培の先駆者の一人です。 彼は当時すでに、古代の葡萄品種やクローンを探していました。 オーガニック栽培の手法は養豚経験の結果から生まれました。

彼をワイン造りに導いた決定的事項はSteinthal(シュタインタール)に植わる樹齢100年のSt.Laurent(ザンクト・ラウレント)でした。 『年を問わず、この畑は常に健全で熟した葡萄を育んでくれます。この葡萄は房は少ないものの、とても上質な葡萄です。無農薬栽培に取り組んだ契機であり、知名度の低い品種であっても同様に手間をかけます。』 今日では、30年に渡って有機で栽培された畑はヨハネスに引き継がれています。生命力を引き出された葡萄は、ヨハネスの哲学、セラーでの最低限の干渉によって、長い生命力と多彩な魅力を持ったワインへと昇華します。2013年からは葡萄の購入を止め、すべて自社栽培の葡萄によるワインとなりました。 畑のコンポスト治療のために、畑には50種類ものハーブが植えられています。 『除草と殺虫の効果を持つタイムだけでなくペパーグラスやシトラス・タイムが必要です。畑の緑化だけでなく植物の保護にも繋がります。』

輸入元資料より抜粋



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