自然派
| ワイン名 | / Canaiolo/ Pacina |
| ワイン種別 | 赤 |
| ブドウ品種 | カナイオーロ |
| 生産者 | ポッサ |
| 生産地など | イタリア/トスカーナ |
| 原産地呼称 | Toscana IGP |
| その他備考 | アルコール度数:14.0% |
素直な果実とジェントルなタンニンが特徴のカナイオーロ。主に補助品種としてブレンドされるブドウで、この品種単体で造るワインはほとんど見かけられないが、カナイオーロという品種の個性をもっと把握したいというステーファノの個人的欲求から生まれた。
約2週間程度マセレーション後、オーク樽で10ヶ月間熟成。ボトリング後さらに2か月熟成してからリリース。
■パーチナ
トスカーナ州シエナの東25km、キャンティ・クラッシコ地区南端に位置するカステルヌオーヴォ・ベラルデンガ郊外に広がる「パーチナ」。その土地の歴史は紀元前まで遡り、エトルリア人が住んでいた場所で、ワインの神パチャ(パクナ)に由来して名付けられたと考えられています。10世紀の修道院とその周囲に広がる畑や森を含む60ヘクタールの土地を、1933年に現当主ジョヴァンナの曾祖父エドアルドが購入したことから農場としての歴史が始まりました。
1972年には、環境学や物理化学を研究していた両親エンツォとルチアが農場に戻り、化学肥料や農薬に頼らない持続可能な農業の再興を決意。多様な作物を育てつつ適切な休閑を設けることで土地の力を保ち、海だった痕跡を持つ砂質主体の土壌「トゥーフォ・ディ・シエナ」が生む独自の生態系を大切に守ってきました。やがてパーチナの農法に強く共感した醸造家ステーファノが加わり、妻ジョヴァンナとともに1987年から自家元詰めを開始。洞窟のような地下セラーで、温度管理を行わず野生酵母で醗酵し、樽移しも行わないなど、伝統的で自然な醸造を貫いています。
パーチナは長らくキャンティ・コッリ・セネージとしてワインをリリースしてきましたが、2009年に二酸化硫黄量の少なさを理由に認証を外されたことをきっかけにDOCGを離れ、以後はIGTでの展開を選択。2016年からは娘マリーア、息子カルロ、さらにマリーアの夫ロベルトも加わり、6世代目へとバトンが渡されつつあります。古代から続く土地と家族の想いが重なり合うパーチナは、今も変わらず、自然と人を尊重したワイン造りを続けています。
(輸入元資料より抜粋)